「コンサルタントは嫌いだけど…」
名刺交換のときに、ある経営者の方から言われた言葉です。
「コンサルタントが嫌い」とわざわざ言うには、嫌いになる相応の経験や理由があるのでしょう。
日本では、アメリカに比べて、コンサルティングサービスの活用がされていないのだそうです。
理由は、いくつかありそうです。
① コンサルティングが無形のサービスであるために、利用前には、活用イメージが湧きにくい。
コンサルティングが何をしてくれるのかイメージできない。
② サービス精神旺盛なお国柄、かつ、モノづくりに価値を見出すお国柄ゆえ、サービスは、
本体に付随してくるオマケのイメージ。お金を払って利用しようという意識が乏しい。
③ 過去にコンサルを依頼して、マイナスのイメージをもった。
④ コンサル=悪徳業者という固定概念がある。
⑤ 組織は自立し、自走すべきである。コンサルなど外部依存はよろしくないという考え方である。
他にも理由があるかもしれません。
そして、私の場合は、自分の仕事は、世間でいうところの、いわゆる「コンサル」ではなく、
「経営幹部のサブスクリプション」ではないかと考えています。
なぜなら、特定のコンテンツを提供するわけではなく、また、解決策を指導するわけでもないから。
「経営幹部」を「サブスクリプション方式」で提供する一サービス事業者。
必要な期間、利用して、事業の発展に役立ててもらえばいい。そんなイメージです。
特に中小企業の場合、すべての人材を内部人材(=雇用)でまかなおうとすると、
かえって高コストにつく場合があります。
必要に応じて、外部人材を活用する方がコスト的にも有利なのではないかと考えています。
また、第三者であって、社内の指揮命令系統に組み込まれていないからこそ、言えることもあります。
社外の専門家の立場で伝えた方が、客観的な情報として、社員さんに伝わりやすいこともあります。
そう考えると、すべて自前主義ではなくてもいいのではないでしょうか。