1.パートナー型コンサルタントとは
私のコンサルティングにおける考え方のバックボーン。
それは、知的資産経営と、キャッシュフローコーチングです。
実は、知的資産経営とキャッシュフローコーチングには共通点があります。
それは、どちらも、答えを教える「先生型コンサルティング」ではなく、
問いかけて、考えを引き出すスタイルのコンサルティングであることです。
問いかけて、考えを引き出すスタイルのコンサルティング。
日本キャッシュフローコーチ協会代表理事の和仁達也先生は、
このスタイルのコンサルタントのことを「パートナー型コンサルタント」
という言葉で説明しています。
「コンサルタントには、答えを教える『先生型』コンサルタントと、
問いかけて、考えを引き出す『パートナー型』コンサルタントがいる。
そして、自分のスタイルが『先生型』であるか、『パートナー型』であるか、
どちらであるかは、経営者になんと言われているかでわかる。
『勉強になりました』と言われたら、それは『先生型』スタイルで
接しているということ。
『頭がすっきりして考えが整理できました』とか
『ワクワクして、やる気が出ました』と言われたら、
『パートナー型』で接しているということ」とのことです。
2.「パートナー型」はコンサルティングのOS
「先生型」か「パートナー型」かは、ツールや手法以前のその人のあり方の問題です。
だから、場面によって使い分けたり、上手に切り替えることは難しくて、
パソコンのOS(オペレーティングソフト)みたいなモノではないかと考えています。
その同じOSの上で、知的資産経営もキャッシュフローコーチングも併存して動かせる。
そんなイメージです。
なお、キャッシュフローコーチングの考え方は、以下の通りです。
・お金はビジョン実現の手段である。まずは、長期的に何を目指すのか、
経営者が実現を目指すビジョンを明確にする。
・そして、そのビジョンを実現するために、お金がまわり続ける経営
=キャッシュフロー経営を行う。
(そのためのツールの一つが「お金のブロックパズル」です)
・漠然としたお金の流れを見える化することで、お金の不安から解放されて、
本業に専念できる状態を作る。
正解を教えるスタイルではなく、質問を投げかけながら、経営者の考えを引き出し、
経営者のビジョン実現に向かう道筋を一緒に考える点が、知的資産経営と共通しています。
そして、見えないモノを可視化することで、全体像の把握や考えの整理につなげる点も
共通です。
その見えないモノが知的資産経営の場合、「会社の独自の強み」です。
キャッシュフローコーチングの場合、「会社のお金の流れ」です。
3.見えないモノの可視化によって、考えを引き出す
経営者と関わるスタンスも同じ、目指すところも同じ、
見えないモノの可視化によって、考えを引き出す点も同じ。
そして、知的資産経営は定性的なアプローチ。
キャッシュフローコーチングは定量的なアプローチ。
どこから、アプローチするかの違いです。
知的資産経営とキャッシュフローコーチングの親和性を強く意識したのは
知的資産経営の師匠である、森下勉先生の出版記念パーティでのことでした。
森下先生のクライアントがスピーチでこう話されたのです。
「森下先生とお話していると、頭がすっきりと整理されます。
そして、ワクワクしてやる気が出てくるのです!」
まさしく、和仁先生の定義する「パートナー型コンサルタント」です。
知的資産経営とキャッシュフローコーチングは親和性が高く、補完性があります。
両方の良さをうまく活用できるように、相乗効果を引き出せるように
日々、模索しています。