知的資産経営はソリューションフォーカスな経営手法であると思う。
ソリューションフォーカスとは、解決の糸口はすでにあるとの視点で問題解決を行うアプローチ手法です。
ソリューションフォーカス・アプローチでは、できている点・うまくいっている点にスポットを当てて、できている点・うまくいっている点を継続・拡大することで、解決に向かうという考え方をします。
組織の問題や人間関係の問題の場合、問題にフォーカスして解決方法を考えても、必ずしも問題をストレートに解決する方法があるとは限りません。
また、問題を解決する方法があったとしても現実的でなかったり、当事者にとって実施するのが難しかったりします。
すでにできている点・うまくいっている点を継続・拡大するという考え方では、当事者にとって、すでにそのやり方がわかっているので、なおかつ、効果があることがわかっているので、うまくいく確率が高いのです。
知的資産経営では、「できていること」「うまくいっていること」は何かをプロジェクトメンバー全員で考えます。
問題にフォーカスするのではなく、「できていること」「うまくいっていること」に焦点を当てることで、心理的に前向きになれることも大きなメリットです。
知的資産経営に取り組むことで、「意見を言ってもいいんだ」と従業員が思うようになり、ふだんの活動でも意見が出やすくなる効果も期待できます。
「よくできたところを探す」ことで業績向上を図る経営手法。まさしく、ソリューションフォーカスな経営手法です。
特に組織のベクトルを合わせて、組織活性化と業績向上を図りたい企業にお勧めです。